菅氏は4日、鳩山内閣最後の閣議を終えると、自らを支持する議員らが衆院議員会館内で開いていた代表選への決起集会に駆けつけた。
岡田克也外相と長妻昭厚生労働相の2閣僚に加え、野田佳彦副財務相、玄葉光一郎衆院財務金融委員長らも参加し、会場は「勝利ムード」一色。菅氏が「これからの民主党、元気な日本をつくるために先頭に立たせていただきたい」と決意を述べると、大きな拍手が起こった。
「庶民出身の総理大臣を誕生させよう」などという同僚議員の呼びかけに応じるように、菅氏が最後に「参院選で『もう一度民主党に任せよう』という結果を必ず実現しよう」と絶叫。割れんばかりの拍手に包まれる中、参加者たちと握手を交わして会場を後にした。
一方、樽床伸二氏(50)は4日午前7時半過ぎ、東京都港区の議員宿舎に姿を見せた。紺のスーツに青のネクタイ姿。50人以上が詰め掛けた報道陣に対し、「ゆっくり寝られましたし、気分は最高」と、すっきりした表情を見せた。
菅氏優勢の状況について聞かれても、「一生懸命最後まで取り組んでいくこと以外にない。新しい民主党の次のステージを作っていく代表選挙にしたいと思っており、手応えは感じている」とはっきりした口調で語った。
インタビューを終えると、最後の支持を同僚たちに訴えるため、応援する議員に見送られて車に乗り込んだ。
◇会場外にも報道陣
民主党代表選が行われる衆院別館5階講堂には4日朝、多くの報道陣が詰めかけた。代表選は公開だったが、会場に入りきれなくなり、民主党本部関係者が午前10時半ごろ、「もう入れません。申し訳ありません」と、順番待ちをする記者らに告げて回る事態に。
午前11時の開始を前に、議員らは続々と会場入り。今夏の参院選で改選を迎える喜納昌吉氏は「新代表には沖縄のことにしっかり取り組んでほしい。沖縄問題に(専門に)取り組む大臣を置いてほしい」。
同じ改選組の金子洋一氏は「とにかく、景気回復とデフレ脱却をしてくれる人を。民主党にとってはこれが最後のチャンス」と語った。
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